「気にしなければいいって、分かってはいるんです」
人から妬みのような嫌な気持ちをぶつけられたとき。頭では分かっていても、心はそう簡単に切り替えられません。そのあとのお付き合いをどうするかも、迷ってしまいますよね。
今日は、彩石屋 京橋店であったうれしい出来事から、「抱えこまない」という選び方のお話をさせてください。
ご予約のお名前を見て、石が浮かぶことがあります
何度もお会いしているお客様だと、ご予約をいただいた時点で「今回はこの石かなぁ」と、ご来店の前にひとつの石が頭に浮かぶことがあります。
この日も、長くお付き合いのあるお客様のお名前を見て、なぜかブラックダイヤモンドのピアスが浮かんでいました。
「私も、その石しか思いつかなかったんです」
お話をうかがうと、ご本人が何か特別なことをしたわけではなく、妬みのような気持ちを一方的にぶつけられてしまったとのことでした。
「気にしないようにしたらいい」。それが分かっていても、ぶつけてきた相手との距離のとり方までは、なかなか答えが出ないものです。
頭にあったブラックダイヤモンドのピアスをお見せしたところ、返ってきたのは思いがけない一言でした。
「私も今日は、ブラックダイヤしか思いつかなかったんです!」
同じ石を思い浮かべていたと分かる瞬間は、わたしたちにとっても本当にうれしいものです。
「任せる」と決めたら、自分で戦わなくていい
その場で着けていただくと、「肩のあたりが軽くなった気がします」と、表情がすっと明るくなられました。
そして、お帰りの間際の一言が忘れられません。
「あとはブラックダイヤに任せます〜!」
聞いた瞬間、確かにそうだなぁと思いました。
嫌な気持ちをぶつけられたとき、いちばん消耗するのは「やり返すか、我慢するか」を自分のなかで戦わせ続けることです。
お守りに任せると決めてしまえば、その戦いをいったん自分の手から下ろせます。ブラックダイヤモンドは古くから、持ち主が自分を貫くことを支える石とされてきました。あれこれ考えて抱えこむより、「任せた」と手放すほうが、この石にはよく似合います。
人のために、行動は変えなくていい
このときお客様とお話ししたのは、「人のために行動は変えなくて良い」ということでした。
嫌な気持ちをぶつけてくる人がいても、あなたの予定も、楽しみも、進む方向も、そのままでいい。
変えるとしたら、それは相手のためではなく、あなた自身が「そうしたい」と思ったときだけです。
まとめ——ひとりで抱えたまま、戦わない
心がざわつく出来事は、生きていれば形を変えて何度でもやってきます。けれど、そのたびに正面から戦わなくても、道はいくらでもあります。
お守りに任せるのも、誰かに話して軽くするのも、そっと距離を置くのも、ぜんぶ立派な選び方です。
京橋のお店は、うれしいご報告も、ちょっと疲れた日のお話も、どちらも聞かせていただける場所でありたいと思っています。
