ご来店のあと、お客様からメッセージが届きました。
サイズの調整をしようとブレスレットを眺めていたら、ひとつの石に違和感を覚えるようになった。だから思いきって、その石も交換した。新しく入れた石はとてもきれいなブルーで、見ていると心が落ち着きます——。
京橋のお店で、わたしたちが大切にしたい時間が、ぎゅっと詰まったご報告でした。
用件の奥に、本当の用件がある
このお客様のご来店の目的は、もともと「サイズ調整」でした。
でも、席に座ってご自分のブレスレットをじっくり眺めるうちに、ひとつの石が、なんだかしっくりこないことに気づかれた。入口の用件の奥から、本当の用件が顔を出した瞬間です。
これは、石にかぎった話ではないと思います。なんとなく美容院に行ったら、思いきったイメージチェンジがしたくなった。部屋の片づけのつもりが、暮らし全体を見直したくなった。立ち止まってじっくり眺める時間そのものが、気づきの入口になるのです。
違和感に気づけるのは、変わった証拠
ひとつの石への違和感。それは、石が変わったのではなく、ご本人が変わったということだと、わたしたちは受け止めています。
ブレスレットを作ったときの自分と、いまの自分。仕事も、人付き合いも、考えていることも、同じままではありません。半年前にぴったりだった服が、今日の気分に合わないことがあるのと同じです。
だから違和感は、不調のサインではありません。あなたが前に進んでいるサインです。気づけたことを、どうか誇ってください。
石は交換できる。だから、気軽に
ブレスレットの石は、一粒から交換できます。
「せっかく作ってもらったのに、変えたいなんて言いにくい」と思われる方もいるのですが、どうかご遠慮なく。いまの自分に合わせて整え直すことは、石を大切にすることと、まったく矛盾しません。
このお客様も、交換したブルーの石を「見ていると心が落ち着く」と言ってくださいました。いまの自分が選び直した一粒は、それだけで毎日の小さな味方になります。
これからの時期を、新しい手元と
席では、ご本人にとってこれからが大切な時期になりそうだ、というお話も聞かせてくださいました。メッセージは「新しくなったブレスレットと一緒に、日々過ごしていきたい」と結ばれていて、初めてブレスレットを作られてからのうれしい出来事も、添えてくださいました。
大切な時期を連れていくのは、ご本人の足です。石はその手元で、お守りとして寄り添うだけ。それでも、ふと目をやった先にきれいなブルーがあることは、深呼吸ひとつぶんの支えになるはずです。
小さな違和感を、置き去りにしない
暮らしの中の違和感は、たいてい小さな声でしかしゃべりません。忙しいと、すぐかき消されてしまいます。
だからときどき、立ち止まって眺めてみてください。手元の石でも、毎日の習慣でも。違和感に気づいたら、責めずに、整え直せばいい。何度でもやり直せるのが、道具のいいところであり、人生のいいところでもあります。
京橋のお店は、その「立ち止まって眺める時間」のためにあります。サイズ調整だけのつもりでも、どうぞお気軽に。
